H.pylori感染率

ABO式血液型の表現型と感染率をみると、A型78.8%、B型76.7%、O型71.4%、AB型72.7%と大差はなかった（図2）。Lewis式血液型の表現型と感染率については、Lea−b＋型79.5%、Lea＋b−型73.1%、Lea−b−型61,5%、Lea＋b＋型100.0%で、Leb抗原の存在下でやや高率の印象はあったが、統計学的有意差は認められなかった（図3）。ABO式とLewis式血液型の表現型の組合わせ別に感染率をみると、B・Lea−b＋型で89.7%、O・Lea＋b＋型で100.0%と高率、一方A・Lea−b−型で46.4%、B・Lea−b−型で42.9%と低率なことが分布に偏りを生じさせたと思われ、統計学的有意差がみられた（図4）。

3）H.pylori菌と赤血球細胞との凝集反応（表1）

ABO式とLewis式血液型の表現型の組合わせ別に凝集価をみたが、統計学的に有意な違いはみられなかった。なお、H.pyloriに感染していない者から得た赤血球でも、凝集態度は感染者のそれと同様であった。

4）Lewis式血液型の遺伝子型とH.pylori感染率

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